継続は力

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こんにちは。ご無沙汰しております。マルっと2か月交信が途絶えておりましたが、ブッ倒れていたわけではございません!今日から更新再開です。と言っても、昨年までのような平日毎日更新はしていかないと思いますが、今後ともよろしくお願いします。

さてさて、今日の本題ですが、仕事柄プライベートの場面でも下記のような質問を受けることがちょこちょことあるのですが、今日はそのことについて書きたいと思います。

Q「成績を上げるにはどいうしたらいいですか?」

A「適切な学習を適切な分量、適切な方法で継続するしかありません。」

いきなり元も子もないような回答まで書いちゃいましたが「知る人ぞ知る秘伝の勉強法」なんてありません。もしそんなものがあったら、きっと世の中にこんなにたくさんの塾は乱立してないですし、学習教材も溢れてないでしょうね。つい昨日も生徒に話したんですが、『10日で完成!中学数学』・・・って、10日で完成させられるものを、皆さん3年も中学校に通って勉強してんですか?んな訳ないですよね。結局「愚直な努力」以外の回答はないのですが、とは言え、☝の回答ではあまりにもそっけない…というワケで、少し深堀して書いてみたいと思います。

『適切な学習』とは…

適切な学習とは、自力でやって8割方やれるものです。出来ないものをやるためには、小中学生だとまず間違いなく指導者が必要になります。「出来ないものをできるようにしたとき、初めて成績が上がる。」と生徒たちによく言いますが、それは指導者のいる学校や塾でやることです。自宅で一人でやる際は、自力で8割解けるようなサクサク進むものをやってください。それで正確性やスピードを上げることが重要です。

さらに加えれば、1人で簡単にやれること=「暗記」です。英単語や漢字、はたまた歴史上の出来事や人物名に至るまで、そもそも知らなきゃ始まらないことがたくさんあります。ココで手抜きしてる子は多いものです。ココがスタートラインなので、ココをクリアしないと、そりゃあ成績なんて上がりません。『暗記』苦手な人も多いと思うので、少しだけコツを書くとですね、『一発で全部覚えようと思わないこと』これ大事です。例えば10日間で200個の英単語を覚えなきゃいけない時、皆さんどうします?1日20個ずつやるって人が多いと思うんですが、それが間違いなんですよ。1日20個完璧に覚えていっても10日後には1日目の単語半分くらいは忘れちゃうでしょ?1日100個ずつやれば2日で200個やれますね。それを10日で5セットの方が断然覚えられますよ。最初はだいたいでいいんです。それでも5セット続けたら8割~9割は覚えられますから。普通は一発で覚えようと思っちゃうから1日当たりの単語数を少な目設定にしちゃうんですよね。でも、それだと2セット目に入れなかったり、2セット目入るにしても間がすごく開いちゃったり…マイナス面が大きいんですよ。『暗記』ってようは脳ミソに「この単語は大事や!覚えとこ。」って思わせる作業なんで、触れる回数が重要なんです。何回も何回も繰り返し出てくるものは、否が応でも覚えます。

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『適切な分量』とは…

これは人それぞれ違うってのが正解だとは思います。学校の学習内容についていけている(難しいですが、授業を聴いていて分からないことはほとんどない状態)ならホント少しでいいでしょうね。逆に学校の授業を聴いていてもチンプンカンプンというのであれば、それなりのまとまった時間を勉強に割かないと追いつきようがありませんね。おおよその目安として「適切な分量は、よく小学生だと学年×10分とか、中学生だと学年+1時間」とか言われますが、個人的にはそこまで必要ないと思っています。(もちろんできるのなら、やる方がいいかもしれませんが) これに関しては、後の回答とも繋がってくるのですが、1日何分やるかよりも、圧倒的に何日続けてやるかの方が大事です。1日10時間勉強したところで、その日限りなら何の意味もありません。まずは無理のない分量で続けることです。

『適切な方法』とは…

『ズルしない、ごまかさない。』この2点に尽きますね。答え合わせの際にー(マイナス)を書き足してマルにしたり、分かってもないのに、答えを写したり丸暗記したりで、分かったふりをしてごまかしたり…どっちもそうですが、結局は自分をダマし、ごまかすことになるんですよね。バツや間違いを恐れちゃダメです。別にいいんですよ。そこからいかに修正して、理解していくか、身につけていくかが大事なんです。問題を解いている時間に関しては、大半が自分の修正点を見つけるための時間に過ぎません。そこからいかに修正していくか。そう、実質的には問題解いた後からがようやく『学習』なんですよね。自分の間違いを追って原因を探ったり、知らなかったことを教科書等で調べて覚えたり、分からないことを質問して理解したり、そういうことをやって初めて成績に反映され始めます。だからズルしたり、ごまかしたり、バツや間違い、自分の弱点を隠しちゃうと、一向に前に進めません。

継続するしかありません

最重要の部分ですね。仮に多少やり方がマズくても、多少時間短めでも、継続していれば必ず結果に変化が現れます。でも逆に、適切な学習を適切な分量、適切な方法であっても、気分次第でやったりやらなかったりでは、結果に変化は起きにくい。だから、自宅学習において一番大切なのは「継続できる工夫」です。
・初めはムリせず時間短めがいいでしょう。
・分からないことは学校や塾で質問して解決しておいてください(特に授業は大切にしてください)。
・苦手科目は学年を遡って優しいと感じること頃から始めましょう。
・自宅では暗記中心でOKです。
・勉強終わりに、明日やることを決めておいてください。
・勉強する時間帯を決めてしまって、毎日同じにしてルーティン化しましょう。
・睡眠不足も厳禁です。
始めは苦しい、難しいをできるだけ排除すること、そして次の日始めやすい環境を整えておくこと、コレがコツです。ルーティン化最強です。『適切な分量』のところで、そんなに長時間は必要ないといったのは、まさにコレ。出だしから長時間やっても続かないでしょ?だったら、長時間やらなくていいです。短い時間でいいので継続してください。その内慣れますから、そこから徐々に時間を延ばしていきましょう。

この2か月ほど、ブログ更新が滞っていましたが、3月末は元々休むつもりでした。4月は今年度が教科書改訂もあったもので、新教科書に目を通したり、新しい教材の作成やらで、時間に追われておりました。5月は、もはやブログを書かないことが習慣化されてしまったせいで、後回し後回しになり、いざ書き始めても、鈍ってるんですね、手が進まない・・・で、あっという間に1ヶ月経過してました。偉そうに書いてますケド、まさに今☝に書いたことを、自分自身で身をもって経験してきたばっかりなんですよ(笑) 最初は1日2日サボるつもりが、段々と始められなくなっていくんですね。もうそのころには、動き出すことが非常に大きな負担になってます。自転車やボートの漕ぎ出しと一緒ですよ。止まってる状態から動き出すときには、ものすごく大きな負荷がかかりますね。でも、すでに動いている状態なら、さほど負荷はかからない。漕ぐのがラクになりますよね?これこそルーティン化・習慣化の一番の利点です。

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