どっちに行ってもええやん。道は繋がってる。

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 こんにちは。3月号の『月刊ぷらざ』にウチの記事が掲載されまして、ありがたいことにお問い合わせが増えております。

月刊ぷらざ3月号

 ついに3月になっちゃいましたね。2月が逃げていきました。いよいよ一般選抜が目の前まで迫ってきました。今日は入試のお話。

 こういう仕事をしてるので、僕が言うのも変なんですが、個人的には入試で県立高校に合格しても、不合格になって私立高校に行くことになっても、どうでもいいと思ってます。どうでもいいと書くと少々言葉が悪いですかね。「どちらでも大差ない」と思ってます。問題なのは、その後同歩みを進めていくかです。不合格になったことを引きずって引きずって、暗い方へと進んでいけば「あの時合格していたら…」となるでしょうし、逆だってあり得ますね。大して勉強もせずにトントン拍子で県立受かって、調子に乗っちゃえば「あの時少し痛い目見ておけば…」だって十分にあり得ます。どちらにしても、それはその物語の主人公次第なんですよね。

 県立高校に落ちたら道が途絶えるなんてことはありません。多少回り道になることはあるかもしれませんが、県立、私立どちらに行っても、道はちゃんと繋がってます。長い人生において失敗しない人なんていない訳で、どんなに大成功している人でも、がけから転落しそうになるような大失敗を1度は経験してるんですよね。でも、そこで挫けたり、人のせいにしたりせず、ちゃんと元と道に戻ったんですよ。壁にぶち当たることも、不運と思えるようなことが起こることも、ごく当たり前のこと。別に誰にだってあることなんです。

 僕が就職活動していた頃なんて、就職氷河期の末期だったので「100社落ち」なんてツワモノもいましたね。挙句にようやく決まったと思ったら、単位が足りず留年・・・卒業式には平服で乱入してましたね。でも、そんな彼、1年遅れで再度就職活動もやり直して、今じゃプロスポーツチームを持つような大会社で働いてます。しかも、結構いいところまで出世しちゃって、当時の友人たちの中では断トツの出世頭じゃないでしょうか。これもあの時、彼が自暴自棄になっていたら起こっていなかったことなんですよね。

 僕が受験生たちに一番よくかける言葉は「後悔を残さないように」コレですね。「不合格」を突きつけられれば、誰だって落ち込みます。でも、その時に後悔するようなことが無数に残っていたら、なかなか立ち直れない。別に1週間くらい、落ち込んで泣いて引きこもっていいじゃないですか。でもそれを1ヶ月、1年と続けなきゃいけないようなことにはしちゃいけない。だから、できるだけ後悔を残さない受験にした方がいい。受験校は、家族や学校の先生など周囲の意見は参考にしても、最後は自分で決めた方がいい。自分の過去の成績だけを見て受験校を決めない方がいい。決めた以上はできる限り目標を変えず努力を続けた方がいい。たった1回のテスト(模試)結果に反省はしても一喜一憂しない。あとは日々やれることをやり続ける。それだけです。

 塾講師という立場で、しかも塾のHP上にこんなことを書くと「無責任」って思われちゃうかもしれませんが、口でどんなことを言っても、塾講師に責任なんて取れないんですよ。成績保証とか合格保証なんてフレーズも、この業界ではたまに耳にしますが、仮に成績が上がらなかったから返金します。不合格だったから返金します。って返金してみたところで、その生徒が費やした時間は取り戻せないし、結果だって変えられない。それは保証とは言えないでしょう。どんなにキレイゴト並べても、塾講師には責任なんて取れっこないんです。その子の人生を変えることはできないんですから。そりゃあ、僕だって生徒が不合格になった時には落ち込みますし、過去の自分にもっとやれたことがあったんじゃないかって後悔することだってあります。でも、それは僕の中の話で、それがあっても無くても、その生徒には一切何も関係がない。そんなことよりも、「高校入試ってもちろん大事な事なんだけど、そうは言っても、たかだか高校入試の結果ごときで人生は変わらない。結果がどうあっても、それをその先に生かすかどうかはあなた次第。道はちゃんと繋がっている。」ということをきちんと伝えてあげなくてはいけないと思うんです。

 万が一にも、こんなものを読んでる物好きな受験生がいたらスミマセンね。神経質になってるこんな時期に「不合格」って連発しちゃって。でもね、上に書いたように不合格は別に悪いことじゃない。当日、ちゃんと実力を出せたならそれでいいじゃん。準備を怠らなかったらそれでいいじゃん。

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