いよいよ一般選抜まで1週間となった。
残りはたった1週間しかないが、だからといって「もう伸びない」なんてことは無い。
これだけ入試が差し迫ると、不思議と手を緩めてしまう子が出てくる。なんだろう、スポーツの後のクールダウン的な。何を勘違いしてるのか。本当にスポーツの試合ならば、試合前には筋肉を休め疲れを取ることの方が、本番のパフォーマンスを上げることに繋がるかもしれないが、こと勉強に関してはそんなことはない。むしろ離れれば離れた分だけ頭の中に詰め込んだはずのものが、零れ落ちていく。
逆に本番が近づくにつれ、不安が心の中で大きく膨らみ、アレもコレもと手を出してしまう子もいる。そんなことをしても、下手な鉄砲もなんとやらになりかねない。毎日各科目に触れることは大切だと思うが、だからといって次々と新しいことをやっていっても消化不良を起こすだけ。むしろ触れた問題が多ければ多いほど、頭に思い浮かぶできないことも増えてしまう。残り時間は限られている、これまでやったことの中で、まだうまく身につけられていないことを丁寧に身につけていく方が、不安も小さくなるだろうし、できることも増えるのではないだろうか。
緊張するなは無理だから、緊張を小さくする術を探ればいい。本番に自分を信じて臨めるだけの努力を、前日までしっかり積み重ねていくこと。アレができてないコレができてないと粗探しをしなくていいように、これまでに出会った問題を大切にすること。残された時間は少ないかもしれないけれど、ゼロではない。
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