一般選抜倍率についての考察②

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 間が空いちゃいましたが、前回の続きですね。前回の記事を読まれてない方は☟

 この2年ほどの動きに関しては、特別選抜開始と一般選抜倍率の急激な低下が見事一致してますので、おそらく一発勝負に戻ったことへの恐怖感なんじゃないかと前回書いたんですが、もしそれだけが原因なのであれば、ここから徐々に戻ってくるはずなんですよね。10年ほど前までは、一発勝負が当たり前だったんですから。戻りがゆるいようであれば、高校無償化の方が要因として大きいんですかね。

 要因はココまでにしといて、お次は「じゃあこの倍率低下ってどうなの?」って話ですね。

 コレですね・・・非常に大きな問題だと思ってます。佐賀市近郊はまだいいんですが、鹿島、武雄、伊万里、唐津など県北西部の高校は軒並み定員割れなんですよね。これには少子化の影響も多大にあると思います。県も手を打っていて、鹿島高校と鹿島実業、白石高校と杵島商業、伊万里商業と伊万里農林など高校の合併で定員も減らしていってるんですよね。それでも定員割れに歯止めがかからない。正直、西部地区に住んでたら、別に受験勉強なんて必要ないんじゃないですかね。誰でも受かっちゃう。

 当然っちゃ当然なんですが、「落ちない」って分かってる状態であれば、勉強しない子は間違いなく増えます。佐賀県の中学・高校の学力は間違いなく下がりますよ。本当は受験のために勉強してるわけでもないですし、そこは関係ないというのが理想なんですが、実際のところは、ねえ・・・入試が勉強するための理由になってる子の方が多いですからね。

 ここからは、じゃあ県立高校ってどうしてったらいいの?って話ですね。

 ある程度の倍率の維持は必須だと思いますので、少子化で受験者数自体が漸減傾向にある以上は、定員削減で動いていくしかないと思います。現状としては、クラス減と高校再編で対応してるんですよね。ただ、普通高はまだいいんですが、実業高校は、もうクラス減に対応できなくなってきてるんですよね。要は各科1クラスしかないところばかりですからね。白石高校の情報処理科や伊万里実業の森林環境科などで1クラス30名にして対応をしてるので、こういう対応がこれから普通になってくるのかなって思ってます。高校再編に関しては、実業高校はこれ以上減らしていくのは難しいんじゃないのかな。本当に電車で1時間とかかけないと行く高校が無い地域が出てきちゃうんで、これ以上の合併は難しいんじゃないでしょうか。普通高に関しては、個人的には学校自体をもっと減らしていい気はしてます。普通高を名乗る以上は進学が主目的であると思うんですが、現状をみると、専門学校進学に関しては実業高校の卒業後の進路でも割合として増えてる(多いところは5割以上)ので、別に普通高である必要性が無い。で、大学進学に限ると年間に10人といないような普通高もあったりして、存在意義が揺らいでるように感じます。だったら通学にかかる時間等を考慮しながら、少し減らしていくのはアリなのかなぁと。

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