今日は気になったニュース記事より。
少し前にニュースになってましたが、甲子園優勝チームの主将が強盗致傷で逮捕されたって話。色々と考えさせられる。
被告は「(花咲徳栄の同級生で)プロになった選手が2人(中日・清水達也、西武・西川愛也)いて、自分に不安と情けなさを感じた。野球をやっていない自分は価値がないと絶望した」という。
きっと被告は、これまでの人生を本当に野球一筋に捧げてきたんだろうね。本当に野球しかなくて、野球だけをやってきて、野球しか知らない…でも、その野球が目の前から消えてしまった。そして絶望した。

「熱中」っていい意味で使われることが多い言葉なんだけど、恐ろしくもあるよね。彼のように本当にたった一つのことに熱中し続けた人生を歩むとさ、急に無くなってしまった時に絶望しなきゃいけない。他に何をやったらいいのか分からなかったんだと思う。この件に限らず、「仕事人間」だった人が定年退職後、抜け殻のようになってしまうとかもそうだよね。「〇〇だけに熱中」って案外怖いことなんだと思う。その対象が何かはきっと関係ない。ある一定の期間ハマり込むのは別にいいのだと思うけど、それが人生にたった1つってのは、何であっても怖いな。
またそれが今回のケースだと部活動の1つである「野球」。これってなかなか恐ろしいことだと思うんです。「部活動」という教育の一環で、そこまでやらせちゃっていいのかなってところですよね。それは仮に「勉強」であっても一緒だと思うんです。「勉強」にせよ「部活動」にせよ、生徒本人にそれしかないように錯覚させてしまうのは、本当に恐ろしいことだと思うんです。だから、スポーツ名門校がソレしかやらさないのも、有名進学校が勉強漬けにしちゃうのも、どっちも違うと思う。もう少し広い世界を見せてあげて欲しい。挫折せずに、思い描いた通りの道を進んでいける人なんて稀なんだから、挫折が即破滅になっちゃう心理状態は危険すぎるよ。
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