志栄館では中3生に佐賀県一斉模試を年3回受験していただいてます。例年なら3回とも会場で受験していただいて、少しでも知らない子の中でテストを受ける「受験の雰囲気」というのを味わってもらっています。しかしながら今年度は春先からコロナの影響で「人が集まる」こと自体がNGでしたので、夏、秋の2回は自塾教室で受験していただきました。年が明け私立入試が目前にまで迫ってきても、コロナの勢いは収まることなく、第3回も正式会場は準備されず…ということで、知り合いの塾と合同で広い会場を借り実施する運びとなりました。
当然ながらリスクはありましたが、そこを保護者の皆様にもご理解いただき、こちらもできる限りの対策を講じて実施に臨みました。今日は合同開催してみて当日感じたことをツラツラと書きたいと思います。
結果としては「実施しておいて良かった。」と思いました。今回合同開催した塾はどこもウチと同じく小さな塾ばかり。当日集まった生徒はたかだか30名ほど。学校の1クラスよりも少ない人数でしたが、それでも生徒の顔には普段には無い緊張感が漂っていました。この少人数でさえ、こうだったのですから、一発目が1週間後の私立入試だったら…ちょっと怖いですね。たった1度の経験で慣れるなんてことも無いのでしょうが、「知っている」というのは強みですから、本番で生かして欲しいと思います。
試験中生徒たちの問題に向かう姿を見ていて、時間配分のヘタクソさがチョット気にかかりました。ウチは年明けから入試対策に本格的に入るので、「試験慣れ」してないってのもあるのでしょうが、それにしても、もう少し時計を気にする必要はあるかなと思います。これからガンガン過去問を解いていくので、その中で慣れていけばいいものとも言えるんですけど、現在進行中の私立対策でも、気にしてない子はホントに気にしてないんですよね…(模試の後、言ったのに…)
時間が足りなくなる理由は、単純で「難問」にひっかかちゃうからなんですよね。もちろん「読むのが遅い」ってケースもありますが、こちらは、慢性的に時間が足りてないはずなので、今回の話からは除外しますね。入試で一番怖いのは、「想定外」の方です。いつもは時間が足りていて、それで入試の得点を想定してたところに、当日緊張等もあって気づいたら5分前、まだ大問2つ残ってるみたいなケースですね。そういう「想定外」を引き起こしてしまうような要因を、模試のような練習の時から気にかけて、芽を潰しておかなきゃいけないんですね。
そこで大事になってくるのは「満点を取る必要はない。」という当たり前のことを理解してテストに臨むことなんですよね。難しい問題は飛ばしちゃえばいいんですよ。別に満点取る必要ないんだから。普段からそういう「飛ばす」練習をしといた方がいいですね。本番だけやっちゃうと「出来てないんじゃないか。点数取れないんじゃないか」って無性に不安になっちゃうでしょ?練習時からそういうことをやって、多少問題を飛ばしても、いつもと何ら変わりない点数が取れるってことを知らなきゃいけないんですよ。プラス時計を見る習慣ですね。
ちなみにですね、時間配分って言うと、今挙げたような時間が足りないケースが多く想定されますけど、逆パターンの子もいましたね。早く解き過ぎちゃってる子。50分の試験を科目によっては20分とかで解き終わってましたから、それはそれで問題だと思うんですよね。こういう子は十中八九「問題を読んでない」系の間違いやってますよ。それを習慣化してるケースが多いんじゃないでしょうかね。で、多くの場合、「見直しをしなさい」って指導がなされると思うんですけど…大人の皆さん、見直しして自分の間違いを発見したことってありますか?僕はあまり記憶に無いんですよね。あるにはありますけど、かなり少数。どう考えても答案返ってきてから「やってもうた…」の方が多いです。なもんで、個人的には「テストの見直し」ってのをあんまり信用してません。ソレやるくらいなら、問題解くときに注意しろよ!派ですね。だから、割と時間に余裕のある科目は、あえてユックリ丁寧に解いてましたね。それにもう一つ怖いことがあって、高校入試なんて基本的に途中退出もできないんですよ。残り30分持ちますか?僕は変な集中の切れ方しちゃう自信があります。「本番に弱い」って極度の緊張を主には言いますけど、逆にね、緊張感を持続できないってのも同じく「本番に弱い」ってタイプじゃないかなぁと思うんです。下手に長い「間」ができちゃうとダメな子っていると思うんですよね。極度の緊張しいのタイプより見えにくいんですけど。
いよいよ、今週木曜が「私立前期」もう差し迫って来ましたら、受験生は過去問使って勉強してる子多いと思うんですけど、練習の時から「時間」少し気にして見てください。
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