小5・6年英語教科化

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佐賀市周辺の小中学校は今年『二学期制』を採用したところが多い。そのせいで先週末か今日が前期の通知表返却日になってるようだ。

さて、返ってきた通知表をみてビックリされたご家庭も多いのではないだろうか。小学生なのに国語、算数、理科、社会、音楽・・・英語!?

そう、今年度から小学5・6年生で英語が教科化された。通知表に評価が載るようになったのだ。これまでも小学校で英語の授業は実施されていたが、『外国語活動』というくくりで、正式な教科ではなかったので、通知表に載ることはなかった。ちなみに言えばその『外国語活動』は小3・4に降りたので、今年度から小3から英語の授業があっている。

ではでは、小5・6年生はいったいどれくらいのレベルの英語を学んでいるのだろうか。ザックリと言えば、これまでの中2生が学習していた程度の文法事項まで習う。英単語が600~700語となっている。・・・なかなかのエゲツなさである。あくまでも会話中心で、中高のような読み書きに多くの時間を割くことはなさそうだが。そして来年度は中学の教科書改訂である。小学校である程度学んで身につけたテイで学習内容は定められてるので、中身を見たが、まあ容赦ない感じだった。現状の中学生でさえ、英語は結構な数が置いてけぼりをくっている。来年度が怖すぎる。

そして、一番心配なのは、小中学校でこういう変化があることをどれくらいの保護者が認識しているのかということだ。結構な割合で知らないんじゃないかと思っている。僕はこの業界にいるので、知ってて当然だと思っていたが、知り合いに話を振ってみても知らないことが多かった。しかもかなり楽観的な受け止め方「あぁそうなの?今の小学生は大変だねぇ。」くらいの軽い返答である。数年おきに教科書や学習内容は見直されるが、今回の変更は結構な大きさだと思う。

正直、早期の英語教育には、個人的には反対(どう考えても日本語の読み書きができなくなってる子が増えているにも関わらず、そこは放置って…優先順位1番は国語だろ!ってのが本音)なのだが、ここまで大きく国に舵を切られると抗えない。今回の大学入試制度の変更をみても、英語ができないことだけでかなり道が狭まることが予想される。大学入試の変更を受けて、そのうち高校入試だって後を追う形で変更が来るだろう。不倫だなんだと、しょーもないことばかり騒ぎ立てずに、こういうことをきちんとニュースで取り扱って欲しい。

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