できないのは分かってないからで、分かったら自動的にできるようになるって勘違いしてる子いるんじゃないかなぁと思います。断言します。分かっててもできないことはヤマほどある。
学習面において典型なのは、間違った問題でも隣について、「この文の主語って何?」って訊くだけで「あっ…」って、自分で気付いて、三単現のsがつけられたりするんですよね。仮に十分に理解して、その場面で運用すべきルールを覚えていたとしても、実際に運用できなきゃ、問題は解けないってことです。
「分かる」と「できる」の間には、実際には結構な遠い遠い道のりが待ってます。自分の持ち合わせの「分かる」リストの中から、この場面で使うべきものを適切に選択できなきゃいけないんですよね。ここには当然、反復練習による「経験」が必要だと思います。しかし、その反復練習において、ちゃんと考えなきゃ「経験値」は積まれていかないんですね。
先の例で言えば、誰に言われることもなく常に「この文の主語は?」って自問自答しなきゃいけません。それをやって初めて経験値を得られる。「三単現」と銘打たれたページの問題は、そりゃあ三単現の問題ばかりなんで、大して考えなくても動詞にsさえ付けとけば八割方正解できます。でも、そんなやり方じゃあ経験値はゼーロー♪次の単元に進んだ瞬間、使えないですからね。
スポーツなんかで「練習は試合のように、試合は練習のように」なんて言われたりしますが、まさにコレと同じだと思います。練習の段階で気を抜いて「どうせ次も同じなんやろ。」って思ってる時点で、成長の機会を放棄してますね。修得の可能性は限りなくゼロです。勉強ができる子って、こういう場面の手抜きをしないんですよ。逆に言えば「勉強してるのに、何でこんなに成績上がらんの?出来てるハズなのにぃぃ。」って子ね、確実にココで手抜きしてると思いますよ。本人に自覚のないケースも多いと思いますが。
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