世界は広がっていく

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 地図帳に乗ってる世界や、地球儀で見る世界の広さは、ずーーっと同じ。でも、実際に僕たちが生活している世界ってドンドン広がっていってる。

 ウチの息子、今年小学校に上がったんですが、小学校までの道、入学するまで知らなかったんですよね。まあ、当たり前なのかもしんないですけど。で、入学以来、僕か嫁か、どっちかが登校に付き合って学校まで一緒に歩いてるんですよ。もう、さすがに一人で行けるだろうなと思ってはいるんですが、この7月中に引っ越すことになって、学校は変わらないんですけど、通学路は変わっちゃうんで、まだもう少しは一緒に登校することになりそうです。

 で、ふと思ったんですが、息子の中の世界って今までは凄く狭かったんですよね。自分一人で歩き回れるのは、基本的には家の中だけ。そりゃあ車で、家族では色々連れて行きましたけど、それって彼の中では繋がった世界じゃなかったんじゃないかなって。だって、1人じゃいけないし、そこまでの道も知らないし。そこまで考えたところで、ちょっと申し訳なくなったんですよね。公園とか動物園とか遊園地とか、色々連れて行きましたけど、それって全部移動は車なワケで。自分の家の周りとか、ちょっと頑張って自分が歩けば行けちゃう、地続きの彼の世界をもっと広げてあげればよかったなって思ったんですよ。

 これから、自転車に乗るようになって、放課後に友達と遊びに行くようになって、どんどんどんどん、彼の地続きの世界が広がって行くんですよね。思い返してみると、小学校の時にはホント近所しか知らなかった(自力じゃいけなかった)のが、中学生になって高校生になってって成長する間に、市内は一通り行けるようになって、免許取って県外とも地図が繋がって…そうそう、小学校高学年か中学辺りで、一時期、「電車」に乗ることにハマってたんですよね。友達と何するわけでもないんだけど、電車で久留米とかまで行っちゃったり。あれって今思い返すと世界が広がることが面白かったんだろうなって。冒険みたいで楽しかったんでしょうね。

 知らないことを知るとか、できなかったことをやるとかって、基本的に楽しいじゃないですか。それは、何も「地図」ってことに限った話じゃないですよね。国語でも数学でも英語でも理科でも社会でも、新しいことを知るのはホントは楽しいことだと思うんですよ。桃太郎の世界から怪傑ゾロリの世界に飛び込んで、芥川の世界、太宰の世界…どんどん世界は広がって行く。整数だけの世界から分数や小数が飛び交う世界に。日本からアメリカやオーストラリアへ。新たなことを知り、それまでの当たり前が覆ったり、理由なんて考えたこともなかったものにきちんと理由があったり。

 もっと世界を広げる楽しさを伝えなきゃいけないね。

 

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