コロナであらわになったこと

この記事は約3分で読めます。

 授業再開から早2週間が過ぎようとしている。公立学校の休校で最も懸念されていたものが、チラホラと顔を覗かせている。それは・・・

 『学力差の拡大』

 およそ3週間の休校中、少ないながらもコツコツやっていた子達と、全く机に向かわなかった子達、どれだけの差がついたのかは想像に難くない。

 じゃあ、どうやって追いつくか。正直、かなりしんどいと思う。佐賀の公立学校がどうするのかは正式決定を待たねば分からないが、全国各地から漏れ聞こえてくる公立学校の今後の授業時数確保案を見れば、かなりキツキツな一年になる。夏休み、冬休みの短縮、土曜日授業を隔週で入れる、7時間授業・・・そこに休校中のサボりを無きものとするために自分でやる分を加える?相当厳しいはずだ。しかも、時間的に余裕のあった休校中さえやらなかった子達だ。長続きしないだろう。

 

 この休校が明確にしたものは、「自学力の重要性」だ。

 指導者(監視者)が居なくても、教科書なり参考書なりを見ながら、自分で学習を進める力が必要なのは当然のことなのだが、そのことに関して学校があると中学生くらいだと気付きにくい。というのは、学校で「与えられる」ものをこなしてさえいれば、ソコソコの成績は取れてしまうからだ。授業にせよ、宿題にせよ、要所要所を学校が押さえてくれているからこそ、何とかなってるのだ。
 この休校で、そういった援助が無くなったり、少なくなったりしたことで、自学できる子とできない子の差が明確になってしまった。今までなら高校に進学して露呈していたものだ。

 どんなことにせよ、最終的に成果に直結するのは「自主性」だと思っている。「与えられている」間に自主性を育み、自力で進んでいけるだけの力を身につけておかなくてはならない。
 新しいことでも、難しい問題でも、まずは自分で考えてみる。それでどうしても解決できないときには、自分がどう考えて、どこまで理解して(解き進めて)、行き詰ったのか、そういった諸々を説明しつつ質問する。答えを赤で書き直して終わりではなく、何故間違ったのか、どういう間違いだったのか、次から間違えないためにはどうすべきか、そういったことをしっかりと考えた上で解きなおしてみる。授業中当てられたから考えるではなく、1対1で授業を受けている(常に自分に話しかけられている)つもりで、常に自分の頭で考えながら授業に参加する。こういったことを、常日頃実践していれば、自ずと自学力はついてくる。

 逆に普段から「考えない」ことを信条とし、質問は面倒なのでしない、表やグラフをかいてみたり試行錯誤しない、マルがつけばそれでよし、授業は他人事で当てられなきゃ考えもしない、では脳ミソ働いてないんだから、脳ミソが成長するはずない。

 ウチの塾生には、普段からごく当たり前にチクチクと言ってることなのだが、まあなかなか修正されない。今回の件で、そこに実感を伴って理解してくれれば、怪我の功名。これでも分からないのなら・・・

コメント

タイトルとURLをコピーしました