新年度のスタートに必ず配布しているプリント『ノートの使い方』割と細かく演習時のノートの使い方を指示している。でも、大事なのはその指示を守ること(形を真似ること)じゃない。その指示の目的を理解することだ。
「学ぶ」という言葉の語源は「真似る」らしい。「真似る→真似ぶ→学ぶ」といった具合に言葉が変化したようだ。この語源の通り、真似ることは学ぶことに通ずる。何は分からずとも、まず手本を真似てみる、上手な人を真似てみる。これは上達の基本だろう。しかしながら、直接習うことができないから、とりあえず真似てみるしかない訳で、その所作や形の目的や意味を理解して真似るほうが、格段に効果は高くなるに決まってる。
逆に言えば、最初にその目的を説明したうえで、指示を出してる以上、その指示が守れなくなるのは、目的の理解が不十分だということだろう。もしくは、納得がいっていない(より効果的な方法らしいものが自分の中にある)か。後者ならば、自分で考えた上で、あえて指示を無視しているのだから、あまり口うるさく言う必要はないと思っている。まあ、と言ってもあまりにも無駄の多い方法などを採用してる場合には、そこは突くが。前者の方が圧倒的に多いのだが、こちらに対しては、「指示を守ること」を強調してはいけないと思っている。やはり大事なのは「目的」の方。こちらを何度も何度も説くしかない。目的を理解せぬままに、表面上形だけ真似たとしても、効果が得られるのかは疑問だ。
気の長い話にはなるが仕方ない。何度も何度も目的を説明し、少しずつ少しずつ染み入らせるしかない。
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