答え合わせって大事やで

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 勉強が苦手な子は、ほぼ漏れることなく答え合わせが雑だ。それも100%と言っていいくらいに、間違ったものにマルをつける。逆に正解なのにバツをつけてるって間違え方は見たことない(笑)まあ、気持ちは分かる。気持ちは分かるケド、この状態は非常におマズい。答え合わせって、一連の勉強の流れの中でも結構重要なパートだ。

 単純化して話をすると、成績が上がるのは『できなかったこと(バツだったもの)ができるようになった(マルになった)とき』このときだけ。できる問題を繰り返して正確性やスピードを磨くってのももちろんあるんだけど、それってどっちかと言えば「安定」に向けた話で「向上」とはちょっとズレる。

 じゃあ『できなかったこと(バツだったもの)ができるようになった(マルになった)とき』を達成するために必要な事って何だろう。それが「できる」と「できない」の分別、つまり答え合わせなのだ。まずは問題を解いてみて、自分のできないことを探る。そんで、そこを鍛える。勉強法は数々あれど、結局はそういう単純な話。だから、答え合わせが雑であってはいけない。

 今、この辺りを早めに修正すべく、漢字の復習兼ねて、漢字テストで小6生に意図的に答え合わせを自分でやってもらってる。1回に80字くらいかな。線が一本たりないとか、点が一つ多いとか、そういうのは見間違えることもあると思うの。大人でもね。でも、そうじゃない、明らかに違う漢字書いてんのにマルがついてるのが結構ある(涙)マル付け後に一旦回収してチェックして書き直して返却してるけど、1つも間違えずにマルをつけてたのは1回たった1人しかいない。少ない子での3か所くらい、多い子だと10か所近く間違ってマルつけてる。生徒たちにマルつけさせて、その後チェックもするので、最初から僕がマル付けする場合の3倍くらいは時間かかるんだけど、まあしゃーない。仮に僕の前ではできても、普段からできるようになるかって言われると、また別の話だろうし。本人がマル付けの重要性を理解してくれない限りは、おそらく修正されない。気長にやっていくしかないね。

 それだけやっても、ヘタすると中学卒業までに修正できない子もいるんだよね。答えを見て『正確に』マル付けするだけって、大人にとっては極々簡単な事なんだけど、そんなことができない子が大勢いる。そして、こういう細かいことが、案外低迷の原因だったりする。学習指導って、どうしても「分かりやすい授業」とかにフォーカスされることが多いけど、こういう細かいことを見逃さず指導することの方が、よっぽど大事だと思う。学習や生活の中の、パッと見は些細な習慣で結構な差がついちゃってるんじゃないのかな。

 

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