昨日より、中1、中2生の学年末テスト対策を開始しました。中3生には学年末テストが無いので、人数少なめでちょっと寂しい。でも、その分一人一人を手厚く見ることができるので、チャンスかなぁと思ってます。
ウチの定期テスト対策の目標は「自学力を身につけること」「勉強体力を養うこと」この2点。もちろん点数取って欲しいですし、順位も上げて欲しいですけど、そこを目標のど真ん中に置くのは危険性もあると思ってます。
ウチは集団指導の学習塾ですが、全部が全部集団で行う訳じゃありません。受験の直前の今の時期なんて、中3生に授業はほとんどしません。だって個人個人、志望校も違うし、学力だって違う。伸ばしたいところも、抱えてる課題も違うのに、みんな同じでそれでいいワケないでしょ。そりゃあ非効率すぎます。ただ、急に自由を与えられてもなかなか動けないんですよね。だから、事前に、自分で自身の課題を把握し、自分で考えて行動できる自学力を身につけてもらわないといけない。
それに、3,4時間の自学を平気でこなせる『勉強体力』の無い子は、最後の最後、受験直前のこの時期にしんどいんですよね。「やろう!」と思っても長続きしない。「ヤバい」と思っててもやり切れない。僕ら指導者が最終的にできることって叱咤激励する程度のこと。本人が動けないと手の打ちようがありません。
定期テストはこの練習試合みたいなもんですよ。自学力や勉強体力をつけるための特訓の場です。
指導する側も、される側も、「この人がいなきゃ!」っていう共依存の関係って心地いいんだと思うんです。でも、それって指導者が最も避けなきゃいけない道でもある。何でもかんでも指示し、強制して、矯正して、それで結果が出たら「俺スゲー!!」ってなりますよね。で、生徒はますます信頼し、ますます依存する。アマチュアスポーツの世界でたまにあるじゃないですか。コーチが移籍すると選手たちが尻を追いかけ移籍するとかって。美談とか名コーチとして語られることが多いですケド、あれってなかなか危険な話じゃないですか?もはや一種の信仰でしょう。全てのケースがそうでは無いと思いますけどね。
話が逸れてしまいましたね。
中1生や中2生の目標は「自学力を身につけること」「勉強体力を養うこと」この2点に尽きます。この2点をクリアしていけば成績なんて勝手についてくるものです。できる限り手を加えず、と言っても手を加えるべきところには加えながら、成長を促していくのが指導者の役割。それに最も必要なのが「観察」今回は人数が少なく、そこに思う存分注力できます。チャンスですねぇ。ここでのチャンスは僕にとってのチャンスですね。生徒たちにとっては、面倒なヤツがより面倒になるだけかも(笑)
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