意識の割り振り

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 中3生は円周角が終盤なのだが、苦戦中の子の苦戦の仕方がマズい。

 

真っ先に考えるべきは…

 「円周角」という単元をやってる以上は「円周角の定理(この単元の学習内容)」を使うのは当たり前だ(のクラッカー…)。その単元学習中の今使えないのに、いろんな単元を混ぜくった総合的な問題(入試問題)で使えるわけがない。ここでの「使えない」は分かって無くて使えないではなく、意識がそちらに向かないという意味。
 角度に関しては、対頂角や錯角、同位角、三角形の内角、外角、二等辺三角形や正三角形など図形の性質・・・使える要素はヤマほど学習してきてる。確かに学習してきてるんだけど、「円周角の定理」ってのを習った以上は、真っ先に考えるべきは、「円周角の定理」なんじゃないかな。思いつくがままに、対頂角や三角形の内角など使い慣れたもんから使っていくのはチョイと違うと思う。

 

意識の80%はココに

 抽象的な話で申し訳ないが、学習してる単元に意識の80%位は割り振りたい。極端に言えば、今学習してる内容以外の間違いは別に構わない。

 先の数学なら「円周角の定理はキッチリ使ったが、最後の最後二等辺三角形に気づけず、答えに辿り着けなかった。」これはそんなに悪いことでは無いと思う。
 英語なら三単現のsを学習してる時は、sの付け忘れやつけ間違いは、できる限り避けたい。しかし、そこに注力するあまり、他のところで単純なミスを犯してしまった。これはアリじゃないか。

1つ1つ丁寧にクリアを目指す

 新しいことを学習した際に最も重要なのは、その新しい学習内容の理解や定着である。だったらそこにまずは全力を傾ける。他のことを考える余裕はないだろう。そういう意識を傾けた状態でクリアできることが第一課題。
 もしそこをクリアできれば、徐々に意識をしなくてもできる状態に持っていけばいい。その内、意識せずとも無意識に、反射的にできるようになっていく。

注意散漫がネック

 間違った問題でも、こちらで1つ1つ確認をしていってあげると、「あっ!」と自分で気づき修正できることは少なくない。これって分かってないとかではなく、要は「確認をできていないダケ」なのだ。しかし、この「確認をできていないダケ」は非常に多い。当然ながら勉強が苦手な子ほど多く、指摘しても指摘してもなかなか改善されない。漫然と見ることが習慣化されてしまってるのだと思う。1つ1つ丁寧に確認するってことが無い。

 どんな科目、単元でもそうだが、問題を解く上で注目すべきポイントというのがある。僕の個人的な感覚では、もちろん全体を見るのだけど、意識の半分くらいはそのポイントの部分に集中して解いていくイメージだ。それを無意識にやってる。

 例えるなら、上の写真だ。オートフォーカスで自然と一番大事なポイントにピントがあうイメージだ。周囲はぼやけてるところもある。しかし、それはあまり問題にならない。
 そのポイントを押さえる(ポイントにピントを合わす)練習が新しい単元の学習中なのだと思う。ここで意識をそこに割り振ることを繰り返すことで、後々オートフォーカスで自然とピントが合うようになってくる。

 「意識」してできる状態の先にしか「無意識」できるなんてことは起こりえない。習ってる最中に「意識」を集中してやっていくからこそ、後々「無意識」でもできるようになる。

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