愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ

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ドイツの政治家オットー・フォン・ビスマルクの言葉です。

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ。

愚かな者は一度自分で経験してみないと分からない。それに対し、賢者は他人の経験(歴史)にさえ学ぶことができる。といったところでしょうか。

確かに歴史から学べるのは賢者でしょう。でも、自らの経験より学べるものが愚者かと言われると…う~ん。僕にはそうは思えません。実際のところ自分の経験からさえ学べない人の方が多いんじゃないでしょうかね。

賢者は歴史に学び、凡人は経験に学ぶ、そして愚者は何からも学ばない。

こっちの方が妥当かなって気がします。実際に自分の過去を振り返ってみても、まあ学べてない(笑)愚かに愚かを上塗りするような人生。先日もDIYで重ね塗りしましたが、こちらも負けず、重ね塗り仕上げ(笑)

急にこんなことを書いたのは、中間テストの結果が出揃いつつあります。生徒たちから成績の記録を見せてもらう時期です。成績の記録には普通、下の方に「今回の反省・振り返り」的な欄が設けてあります。そこをチラリとのぞいてみると…

「今回は勉強時間が少なすぎた。次は頑張る。」

「数学はよかったが英語がダメだった。次回はバランスよくやりたい。」

みたいな感想が並んでるんですね。パラパラと前の方をめくってみると、前回のテストの時にも似たようなことが書いてある。典型的愚かの重ね塗り…僕にも学生時代はありましたから、「何やってんだ!怪しからん!」なんて言うつもりはありません。まあ、そんなもんでしょうね。大半の中学生は。書かなきゃ怒られるから書くだけで、振り返りも反省もしてないですしね。

だからと言って、それでいいとも思ってませんよ。過去の自分含め、ヤッパリ愚か者ですね。同じ過ちを繰り返し続けてるんですからね。どうせやるのならガッツリやってバチンと結果出した方が、嬉しいし楽しいしお小言言われることもなくなって良いことばかりなんですが…中途半端にやっちゃうんですよね。結果的に一番最悪な状況を生むって言う…テスト前に多少なりとも勉強に時間を割いた分、遊ぶ時間は減っちゃうし、やった割に結果でないし。ママンや担任の先生からのお小言は無くならないし。やるなら徹底してやる、やらないなら徹底してやらない。中途半端が一番アカンのですよね。

みんな薄々は気づいてるんですよね。僕もそうでした。「ちゃんと徹底してやらな結果には結びつかん。そしてそれは後々まで自分の足を引っ張ることになる。」薄々は気づいてるんですが、確信とまでは言えないんで、我欲に負けちゃうんですよね。頭のどっかじゃ「やろうと思ったら、いつでもやれんねん。俺はやればできる子や。」的なもんがあるんですよね。そんな何の根拠もない想いにすがりつき、5年6年と地面の中で陽の目を見ない日々を過ごすんです。そしてようやく気づいて真剣になって、殻ぶち破って地面の外に出てみると「アンタ出てくるの遅いから外で過ごせるの1週間だけやで。」って「俺はセミか!!」って突っ込みたくなるような手遅れ感…ほんとセミみたいなもんですよ。

おっとこの例えじゃ、セミさんに失礼なんで訂正。セミさんは土の中で頑張ってるんです。それにそんな自分の努力云々で期間短縮なんてできません。先の発言で気を悪くされた、全国のセミの皆様に心よりお詫び申し上げます。

冗談はさておき…人間は自分の気持ち次第でいくらでも先に殻を破ることが出来るんです。そりゃあ周囲は君と同じように、殻にこもって過ちを繰り返してる子ばかりかもしれません。でもね、そりゃあ「やればできる子」たちなんかでは決してない。できないからやらない子達です。過去の僕もその部類。君たちより少々経験の多い僕には、少し先まで見えます。「あんときもう少しやっときゃよかった…」って言ってる数年後の君たちの姿まで。

本当に自分を変えられるのは、テスト前なんかじゃない。テストが終わったばかりの今ですよ。まずは自分の経験から、そして後々は歴史から学べる賢者になりましょう。

半人前の凡人より 愛をこめて

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